句動詞の基本形とは?理解のコツはこれだ!

1. 句動詞とは何か
2. 句動詞の基本的な形
3. 句動詞の目的語の位置が変わる理由
4. 意味を推測するコツ
5. おすすめの参考文献

 私の教員生活で最もよく質問されたトピックの一つが句動詞でした。句動詞は多くの生徒にとって数も多いし覚えにくいのが理由のようでした。
 かつては群動詞と呼ばれましたが、句動詞は私も覚えるのが苦手でした。
 ある英語の歴史の本(Baugh, Albert C., A History of the English Language)によれば、19世紀とその後に、動詞と副詞の句動詞が急速に増えた、とあります。
 19世紀より以前は、句動詞に頭を悩ます必要はなかったようです。
 句動詞は一般的にカジュアルなイメージを与える表現です。日常会話では句動詞がよく使われますし、学術文ではラテン語系動詞が好まれるからです。

 「火を消す」を句動詞で表現するとput outですが、1語で表すとextinguishです。
 あなたが、たばこを吸っている友達に、Please extinguish your cigarette.と言えば、さしずめ日本語では「たばこを鎮火してください」のような固い表現になります。
 そんな堅苦しい表現を連発する人と友達になりたいでしょうか。

 このような場合、Please put out your cigarette.(たばこの火を消してください)が、よりふさわしい表現です。
 外国人と円滑にコミュニケーションをして、深い関係になりたいなら、句動詞をマスターした方が良いでしょう。

 

1. 句動詞とは何か

 

 ところで、句動詞とは何でしょうか。
 人によって、定義が異なりますが、「それぞれの語の意味から意味を推測できない2~3語の動詞句」としておきましょう。
 例えばsit on the bench(ベンチの上に座る)はsit(座る)+on(~の上に)=~の上に座るとなります。

 この場合、動詞と前置詞、それぞれの意味から、意味が推測できます。
 しかしcome up with a good ideaはどうでしょうか。

 come(来る)、up(上に[へ])、with(~と)からcome up with(~を思いつく)という意味はでてきません。
 これを、言語学的には不透明といいます。それぞれの語から推測できる場合は透明といいます。
 
2. 句動詞の基本的な形

 

 さて実際に、句動詞の形はどのようなものがあるでしょうか?以下に列挙していきます。

  • 動詞+副詞
  • 動詞+前置詞
  • 動詞+副詞+前置詞

句動詞は、2語か3語の句であり、動詞と副詞か前置詞、または動詞と副詞と前置詞でできています。
 5文型から見ると、

  • 自動詞or他動詞:動詞+副詞 例:He showed up at the party late. 
                                                             (彼はパーティーに遅れて現れた)
                                                               She turned off the light. 
                                                              (彼女は電気を消した)

 

  • 他動詞:動詞+前置詞+名詞=目的語 例:We must get over this difficulty. 

                                                                    (私たちはこの困難を克服しなければならない)

 

  • 他動詞:動詞+副詞+前置詞+名詞=目的語 例:I ran fast to catch up with him. 
                                                                              (私は彼に追いつくために速く走った)
                                                                                        I look forward to the party. 
                                                                          (私はパーティーを楽しみにしています

 

 動詞+前置詞+名詞は、自動詞と見ることもできますが、動詞+前置詞の塊を他動詞としておきます。
 
3. 句動詞の目的語の位置が変わる理由

 

 実際に英語を使う上で、問題になるのは他動詞の動詞+副詞です。動詞+目的語+副詞になったり、動詞+副詞+目的語になったりするからです。
 主に、動詞+目的語+副詞の形になるのは、目的語が代名詞のときです。
 一方、動詞+副詞+目的語の形になるのは、目的語が名詞、特に長い名詞句のときです。
 この形を理解するには、大島保彦『とっても英文法』の説明が役立ちます。

 

 He put the hat on his head. (彼は帽子を頭にのせた。) を出発点にしましょう。
 帽子は頭の上に置くのが自明なので、his headを省略します。すると、He put the hat onとなります。
 このonは目的語を失ったので、前置詞ではなく副詞となりました。目的語が代名詞の時の形(He put it on.)はこれです。
 しかし、目的語が名詞、特に長い名詞句が動詞と副詞の間に挟まると、putとonの関係が分かりづらくなります。例:He put the hat with a long feather on. (彼は長い羽根のついた帽子をかぶった。)
 そこで、動詞と副詞の関係が分かりやすいように、動詞と副詞をくっつけます。例:He put on the hat with a long feather.(大島保彦『とっても英文法』pp.84~86)
 
He put the hat on his head.
S+V+O+前置詞+名詞

He put the hat on.
S+V+O+副詞

He put it on.
S+V+O+副詞

He put on the hat with a long feather.
S+V+副詞+目的語

 他動詞の動詞+副詞の目的語は比較的自由に、副詞の前後に置くことができますが、できない句動詞もあるので、辞書で確認してください。

 LongmanのDictionary of Contemporary Englishは詳しい記述があるのでおすすめです。

 

4. 意味を推測するコツ

 

 さて、私は冒頭で句動詞の定義を「それぞれの語の意味から意味を推測できない2~3語の動詞句」としました。

 副詞と前置詞の意味を広げると、実は句動詞の意味を推測できるようになるのです。特に副詞と前置詞の意味を広げてあげてください。
 upは「(見えない)下から、(見える)上へ現れる」という意味を派生します。この意味からshow up(現れる)、come up with(~を思いつく)という意味が出てきます。
 come up withをくわしく説明すると、 come(来る)+up(現れる)+with(~と)=「~と一緒に現れる」→「~を思いつく」となります。
 get over(~を克服する)は、簡単です。overは「~を超える」という意味があるので(例、jump over(~を飛び越える))、何かを「超える」から「克服する」という意味が派生するのは自然です。
 ではlook forward to(~を楽しみにする)はどうでしょうか。洋の東西を問わず、前 (forward)は良いイメージにつながります。「前向き」「前途洋々」など、日本語でも「前」を含んでいる表現はポジティブな意味で使われます。 「前方に何かを見る(look forward to)」から、「何かを楽しみにする」が派生するのは、きわめて自然です。

 

5. おすすめの参考文献

 

 最後に、句動詞の意味を推測するのに、参考になる本を挙げておきます。

  • 大西 泰斗, ポール マクベイ『ネイティブスピ-カ-の前置詞: ネイティブスピ-カ-の英文法2』 研究社
  • 大西 泰斗, ポール マクベイ『ネイティブスピーカーの英語感覚: ネイティブスピーカーの英文法3』 研究社

 類書は多いですが、この2冊は前置詞と副詞の意味を広げるのに役に立ちます。この2冊をマスターして、句動詞の意味を推測してみてください。

 

まとめ

  • 句動詞は3つの形がある。
  • 語順が変わるのは目的語が代名詞か名詞化による。
  • 副詞・前置詞の意味を広げると理解しやすい。

情報収集の質を上げる:図書館と検索の賢い使い方

 図書館活用法とキーワード検索を組み合わせることで、必要な文献を効率よく集めることができます。インターネット検索が当たり前になった現代では、手軽に情報へアクセスできる一方で、「本当に信頼できる情報」を見極める力がますます重要になっています。本記事では、図書館のレファレンスルームの使い方と、キーワード検索を軸とした実践的な文献収集の方法について解説します。

 まず押さえておきたいのは、図書館は単に本を借りる場所ではなく、「体系的に整理された情報の集積地」であるという点です。専門書や学術雑誌、統計資料などが分類されているため、特定のテーマに関する文献を効率よく見つけることができます。その中でも特に重要なのが、レファレンスルームの存在です。

 レファレンスルームには、百科事典や専門辞典、年鑑、白書など、調査の出発点となる資料が揃っています。文献を探す際には、いきなり専門書や論文に取りかかるのではなく、まずこれらの資料を使ってテーマの全体像を把握することが重要です。基本的な用語の定義や背景知識を理解することで、その後の調査の方向性が明確になります。また、この段階で関連するキーワードを複数見つけておくことが、後の検索の精度を大きく左右します。

 さらに、参考図書に掲載されている参考文献リストにも注目すべきです。そこには、その分野で重要とされる文献がまとまっており、それらを手がかりに文献を広げていく、いわゆる「芋づる式探索」が可能になります。この方法を使うことで、効率よく質の高い資料にたどり着くことができます。

 図書館を利用する際には、司書(ライブラリアン)の存在も忘れてはいけません。資料探しに行き詰まった場合は、遠慮せずに相談することが重要です。司書は情報探索の専門家であり、適切な資料やデータベースを紹介してくれるため、自力で探すよりもはるかに効率的に調査を進めることができます。

 次に重要になるのが、キーワード検索の技術です。図書館の蔵書検索システム(OPAC)や各種データベースを使いこなすためには、適切なキーワード設定が欠かせません。例えば「英語教育 効果」というテーマであれば、「第二言語習得」「学習成果」「language learning」など、関連語や英語表現を含めて複数のキーワードを準備することが重要です。
 また、検索の際にはANDやORといった論理演算を活用することで、検索結果を絞り込んだり広げたりすることができます。例えば「英語教育 AND 効果」とすれば両方の要素を含む文献に限定され、「英語教育 OR 英語学習」とすればより広い範囲の文献を検索できます。こうした工夫により、必要な情報へ効率的にアクセスすることが可能になります。

 ここで注意すべき点として、図書館によって検索システムやキーワードの扱いは微妙に異なることです。そのため、検索テクニックだけでなく、各図書館の検索方法や特徴を理解しておくことが重要です。各図書館の利用ガイドや検索マニュアルに目を通しておくことで、情報探索の精度は大きく向上します。

 さらに、日本語と英語の両方で検索することも重要です。日本語文献で基礎的な理解を深めたうえで、英語文献を使って最新の研究や国際的な動向を把握することで、情報の質は大きく向上します。

 実際の文献収集は、次のような流れで進めると効果的です。

①まずレファレンスルームで基礎知識を得て、②次にキーワードを設計します。③その後、OPACやデータベースで文献を検索し、④見つけた文献の参考文献リストからさらに資料を広げていきます。⑤最後に、書架を実際に見て回ることで、関連する文献をまとめて確認することができます。

 このように、図書館活用とキーワード検索を組み合わせることで、文献収集の質と効率は大きく向上します。インターネット検索だけに頼るのではなく、図書館という信頼性の高い情報源を活用することが、より良いレポートや論文、そして質の高いアウトプットにつながるのです。

 

AI時代の正しい学び方:佐藤 望 編集・湯川 武・横山 千晶 ・近藤 明彦 著『アカデミック・スキルズ(第4版):AI時代の知的技法入門』

 『アカデミック・スキルズ(第4版):AI時代の知的技法入門』は、大学で必要とされる調べる・読む・書く・発表する力を体系的に解説した入門書です。

 特に第4版では、AIの普及を背景に、情報との向き合い方や学び方がどう変わるのかという視点が加わっています。単なる学習スキルにとどまらず、現代における「知的活動のあり方」を考えさせる内容になっています。

 

1. AI時代に求められる学びとは

 

 本書が強調しているのは、AIが発達した現代でも、人間自身の思考力が不可欠であるという点です。

 AIは情報収集や要約を助けてくれますが、

  • 情報の正しさを判断する
  • 複数の情報を比較・統合する
  • 自分の意見を構築する

といった作業は人間にしかできません。著者たちは、AIを活用しつつも、主体的に考える姿勢の重要性を説いています。

 

2. 情報収集とリサーチの基本

 

 本書では、レポートや論文作成の出発点となる情報収集の方法が丁寧に解説されています。

  • 図書館やデータベースの活用
  • 適切なキーワード設定
  • 信頼できる資料の選び方

といった基本に加えて、AIやインターネット情報を利用する際の注意点も取り上げられています。

 

3. アカデミック・リーディング

 大学での学びにおいて重要なのが、専門的な文章を読む力です。

本書では、

  • 要点をつかむ読み方
  • 論理構造を意識する
  • 批判的に読む

といった「アカデミック・リーディング」の技術が紹介されています。単なる理解にとどまらず、内容を評価しながら読む姿勢が求められます。

 

4. 論理的な文章の書き方

 

 レポートや論文を書く際には、論理的な構成が不可欠です。

本書では、

  • 問題提起(序論)
  • 論証(本論)
  • 結論

という基本構成に加え、説得力のある文章を書くための具体的な方法が解説されています。

 また、引用や参考文献の扱いについても詳しく説明されており、学術的なルールを守る重要性が強調されています。

 

5. プレゼンテーションと発信力

 

 本書は「書く力」だけでなく、「伝える力」にも重点を置いています。

  • わかりやすい発表の構成
  • スライド作成の工夫
  • 聞き手を意識した説明

など、プレゼンテーションの基本も学ぶことができます。大学での発表だけでなく、社会に出てからも役立つスキルです。

 

本書から学べること

 

 本書を通して得られるのは、AI時代における総合的な学習スキルです。

  • 情報を正しく集める力
  • 批判的に読む力
  • 論理的に書く力
  • 効果的に伝える力

これらをバランスよく身につけることで、質の高い知的活動が可能になります。

 

まとめ

 

 『アカデミック・スキルズ(第4版):AI時代の知的技法入門』は、現代の大学生に求められる学びの基本を体系的に学べる一冊です。

 AIの時代だからこそ、人間としての思考力や判断力の重要性を再認識させてくれます。

 

 

 

レポートや論文を書く学生はもちろん、情報を扱うすべての人にとって役立つ内容となっています。

「学び方」をアップデートしたい人におすすめの一冊です。

研究の質は文献で決まる:斎藤 孝・佐野 眞・甲斐 静子 著『文献を探すための本』日本エディタースクール出版部

 『文献を探すための本』は、論文やレポートを書く際に不可欠な文献探索の基本と実践方法を解説した入門書です。

 インターネット検索が一般化する以前からの知見も踏まえつつ、体系的で信頼性の高い情報にたどり着くための方法が丁寧に説明されています。著者たちは、「調べ方を知らなければ、良い研究はできない」という立場から、文献探索の重要性を強調しています。

 

1. 文献探索は研究の出発点

 

 本書では、文献を探すことは単なる作業ではなく、研究の出発点そのものであると位置づけられています。

 適切な文献に出会うことで、

  • 研究テーマが明確になる
  • 先行研究の流れが理解できる
  • 自分の立場が見えてくる

といった効果があると説明されています。

 

2. 文献探索の基本ステップ

 

 本書では、文献を探すための基本的な流れが整理されています。

  • テーマを明確にする
  • キーワードを設定する
  • 参考図書で基礎知識を得る
  • 専門書・論文へと進む

 このように、いきなり専門論文に飛びつくのではなく、段階的に調べることが重要だと強調されています。

 

3. 参考図書の重要性

 

 辞典や百科事典、年鑑などの参考図書は、文献探索の出発点として非常に有効です。

 これらを使うことで、

  • 基本的な用語や概念を理解できる
  • 重要なキーワードが見つかる
  • 主要な研究者や文献がわかる

といったメリットがあります。本書では、こうした資料を積極的に活用することがすすめられています。

 

4. 図書館と目録の活用

 

 文献探索において重要な役割を果たすのが図書館です。

 本書では、

  • 図書館の目録(OPAC)の使い方
  • 分類(日本十進分類法)の理解
  • 書架でのブラウジング

といった具体的な方法が紹介されています。

 特に、実際に棚を見て回ることで関連文献に出会えるという点が強調されています。

 

5. 文献リストを活用する

 

 効率的に文献を集めるためには、既存の文献の「参考文献リストをたどる方法(芋づる式探索)」が有効です。

 本書では、この方法によって重要な文献にたどり着ける可能性が高まると説明されています。

 この手法は現在の論文検索にも通じる、非常に実践的なテクニックです。

 

6. 欧文文献の探し方

 本書では、日本語文献だけでなく、英語などの外国語文献の探し方についても解説されています。

 研究の質を高めるためには、海外の研究動向を把握することが重要であり、そのための基本的な方法が紹介されています。

 

本書から学べること

 

 本書を通して学べるのは、文献探索を体系的に行う力です。

  • 情報を段階的に集める力
  • 適切な資料を選ぶ力
  • 文献同士のつながりを理解する力

これらは、論文執筆だけでなく、あらゆる知的活動に応用できるスキルです。

 

まとめ

 

 『文献を探すための本』は、文献探索の基本から実践までを丁寧に解説した一冊です。

 インターネット検索に頼りがちな現代においても、体系的に情報を探す重要性を教えてくれます。

 レポートや論文を書く学生はもちろん、ブログを書く人や研究者にとっても役立つ内容となっています。

 

 

文献を探すための本

文献を探すための本

  • 作者:斉藤 孝
  • 日本エディタースクール出版部
Amazon

 

「調べ方」を基礎から学びたい人にとって、信頼できる入門書と言えるでしょう。

主体的に学ぶ力を身につける:天野 明弘 ・ 太田 勲・ 野津 隆志 編『スタディ・スキル入門―大学でしっかりと学ぶため』有斐閣ブックス

 『スタディ・スキル入門―大学でしっかりと学ぶため』は、大学での学びに必要な「基礎的な学習スキル(スタディ・スキル)」を体系的に解説した入門書です。

 高校までの「教えられる学び」とは異なり、大学では自分で考え、調べ、まとめる力が求められます。本書は、そのために必要な具体的な方法を、初学者にもわかりやすく説明しています。

 

1. 大学の学びは「自立」が前提

 

 本書が強調しているのは、大学での学びは主体的に取り組むものであるという点です。

 授業を受けるだけでなく、

  • 自分で問いを立てる
  • 必要な情報を探す
  • 自分の考えをまとめる

といったプロセスが重要になります。受け身の姿勢ではなく、自ら学ぶ姿勢が求められると述べられています。

 

2. 情報収集と文献調査の基本

 

 レポートや論文を書くためには、適切な情報収集が不可欠です。

 本書では、

  • 図書館の利用方法
  • 文献検索の基本
  • 資料の選び方

といった、調査の基礎が解説されています。特に、インターネットだけに頼らず、書籍や論文などの信頼性の高い資料を活用することの重要性が強調されています。

 

3. 読む力・理解する力

 

 大学での学習では、専門的な文章を読み解く力が求められます。

 本書では、

  • 要点をつかみながら読む
  • 重要な部分を整理する
  • 批判的に読む

といった「アカデミック・リーディング」の基本が紹介されています。単に読むだけでなく、内容を理解し、自分の考えと結びつけることが重要です。

 

4. ノートの取り方と整理術

 

 授業や読書から得た情報を活用するためには、ノートの取り方が重要です。

 本書では、

  • 要点を整理して書く
  • 後で見返しやすい形にする
  • 自分の考えを書き加える

といったノート作成の工夫が解説されています。こうした積み重ねが、レポート作成や試験対策に役立ちます。

 

5. レポート作成の基本

 

 本書では、レポートの書き方についても丁寧に説明されています。

 特に重要なのは、

  • 論理的な構成(序論・本論・結論)
  • 根拠に基づいた主張
  • 適切な引用と参考文献の提示

です。レポートは単なる感想文ではなく、根拠に基づいて論じる文章であることが強調されています。

 

6. プレゼンテーションと発信力

 

 大学では、自分の考えを他者に伝える力も求められます。

本書では、

  • わかりやすく話す
  • 資料を工夫する
  • 聞き手を意識する

といったプレゼンテーションの基本も紹介されています。知識を得るだけでなく、それを発信する力が重要だと述べられています。

 

本書から学べること

 

 本書を通して学べるのは、大学での学びを支える総合的なスキルです。

  • 情報を集める力
  • 読み解く力
  • 論理的に書く力
  • 伝える力

これらをバランスよく身につけることが、充実した学びにつながります。

 

まとめ

 

 『スタディ・スキル入門―大学でしっかりと学ぶため』は、大学で必要とされる学習スキルを幅広くカバーした入門書です。

 これから大学で学ぶ人はもちろん、レポートや論文を書くすべての人にとって役立つ内容となっています。

 

 

 

「学び方を学ぶ」ことの重要性を教えてくれる一冊と言えるでしょう。

「調べて書く力」を身につける:井出 翕 ・藤田 節子 著『レポート作成法 インターネット時代の情報の探し方』日外アソシエーツ

 

 『レポート作成法―インターネット時代の情報の探し方』は、大学生がレポートを書く際に必要となる情報の探し方とレポート作成の基本を解説した実践的な入門書です。

 インターネットが普及した現代では、誰でも簡単に情報を検索できます。しかし著者は、検索できることと、良い情報を見つけられることは別であると指摘します。本書では、信頼できる情報を見つけ、整理し、レポートとしてまとめるまでの一連のプロセスを丁寧に説明しています。

 

1. レポート作成の第一歩は「テーマ設定」

 

 本書では、レポート作成の最初の段階としてテーマを明確にすることの重要性を強調しています。

 テーマが曖昧なまま調べ始めると、情報が多すぎて整理できなくなります。そのため、まずは

  • 調べたい問題を具体化する
  • キーワードを考える
  • テーマの範囲を絞る

といった作業を行うことが大切だと説明されています。

 

2. 情報を探すための基本技術

 

 本書では、情報を探す方法として次のような手段が紹介されています。

  • 図書館の蔵書検索(OPAC)
  • 辞典や百科事典などの参考図書
  • 学術雑誌や論文
  • インターネット検索

 著者は、インターネットだけに頼るのではなく、図書館資料を組み合わせて調べることが重要だと述べています。図書館には体系的に整理された情報があり、信頼性の高い資料にアクセスできるからです。

 

3. インターネット情報の扱い方

 

 インターネットは便利な情報源ですが、情報の質には大きな差があります。

 本書では、インターネット情報を利用する際には次の点を確認するべきだと説明しています。

  • 誰が書いた情報なのか
  • 信頼できる機関が発信しているか
  • 情報は最新か
  • 出典が明確か

このように、「情報の信頼性を判断する力(情報リテラシー)」が重要だと強調されています。

 

4. 情報を整理する方法

 

 資料を集めただけではレポートは完成しません。

 本書では、集めた情報を整理する方法として

  • メモを取りながら読む
  • 重要なポイントを抜き出す
  • 情報をテーマごとに分類する

といった具体的な作業が紹介されています。こうした整理のプロセスによって、レポートの構成が自然に見えてくると説明されています。

 

5. レポートを書く際の基本ルール

 

 本書では、レポートを書くときの基本ルールについても解説されています。

 特に重要なのが引用と参考文献の明示です。他人の文章や考えを使う場合には、必ず出典を示さなければなりません。これを怠ると、盗用(剽窃)とみなされる可能性があります。

そのため、

  • 引用の方法
  • 参考文献の書き方
  • 注の付け方

といった学術的なルールを守ることが大切だと説明されています。

 

本書から学べること

 

 本書を通して著者が伝えているのは、レポート作成は単なる文章作成ではなく、情報を探し、評価し、整理する知的作業であるということです。

 インターネット時代だからこそ、情報を批判的に読み、信頼できる資料を使う姿勢が求められます。

 

まとめ

 

 『レポート作成法―インターネット時代の情報の探し方』は、レポートを書くための基本的な調査方法と情報リテラシーを学べる入門書です。

 レポートを書く大学生はもちろん、論文を書く人やブログを書く人にとっても参考になる内容が多く含まれています。

 情報があふれる時代において、「正しい情報を見つけて使う力」の大切さを教えてくれる一冊と言えるでしょう。

情報検索の基本を学ぶ:藤田節子 著『図書館活用術―検索の基本は図書館に』日外アソシエーツ

 『図書館活用術―検索の基本は図書館に』は、インターネット検索が当たり前になった時代において、図書館を使った情報探索の重要性と具体的な方法を解説した実践的なガイドブックです。

 著者は、情報を探すときに多くの人がまず検索エンジンを使いますが、本当に信頼できる情報にたどり着くためには図書館の活用が欠かせないと述べています。本書では、図書館の仕組みや検索の基本をわかりやすく紹介し、誰でも情報探索の力を身につけられるように解説しています。

 

1. 図書館は「情報の宝庫」

 

 本書では、図書館を単に本を借りる場所としてではなく、体系的に整理された情報の集積地として捉えています。

 図書館には、専門書、辞典、年鑑、統計資料、雑誌、新聞など、インターネットでは見つけにくい資料が数多くあります。さらに、図書館の資料は専門家によって整理・分類されているため、関連する情報を効率よく見つけることができます。

 著者は、こうした図書館の特徴を理解することで、情報探索の効率が大きく高まると説明しています。

 

2. OPACを使った検索の基本

 

 図書館で資料を探すときに重要なのが、「OPAC(オンライン蔵書検索システム)」です。

 OPACを使えば、図書館が所蔵している本や雑誌を検索することができます。本書では、タイトル検索だけでなく、著者名検索やキーワード検索など、さまざまな検索方法を紹介しています。

 また、検索語を工夫することの重要性も強調されています。同義語や関連語を考えて検索することで、より多くの資料に出会うことができるからです。

 

3. 分類を利用して本を探す

 

 図書館では、多くの本が「日本十進分類法(NDC)」に基づいて整理されています。

この分類を理解すると、あるテーマに関する本が同じ棚に集まっていることがわかり、関連資料をまとめて見つけることができます。

 著者は、検索結果だけに頼るのではなく、「実際に書架を見て回ること(ブラウジング)」の大切さを強調しています。思いがけない資料に出会えることが多いからです。

 

4. 参考図書を使いこなす

 

 本書では、辞典、百科事典、年鑑、統計書などの参考図書の活用方法についても解説されています。

 これらの資料は、特定のテーマについて基本的な情報を短時間で把握するのに役立ちます。調査の最初の段階で参考図書を使うことで、テーマの全体像をつかみ、その後の資料探しが効率的になります。

 

5. 図書館員を活用する

 

 図書館には、資料探しを専門とする「司書(ライブラリアン)」がいます。

 著者は、資料が見つからないときには遠慮せず司書に相談することをすすめています。司書は適切な資料やデータベースを紹介してくれるため、個人で探すよりも効率的に情報を見つけることができるからです。

 

6. 本書から学べること

 

 本書を通して著者が伝えているのは、「調べる力は誰でも身につけられる」ということです。

 図書館の仕組みを理解し、検索の基本を身につければ、必要な情報にたどり着く可能性は大きく高まります。

 インターネットだけに頼るのではなく、図書館という信頼できる情報源を活用することが、質の高い調査につながるのです。

 

『図書館活用術―検索の基本は図書館に』は、図書館を使った情報探索の基本をわかりやすく解説した一冊です。

レポートや論文を書く学生はもちろん、ブログを書く人や調査を行うビジネスパーソンにとっても役立つ内容になっています。

「調べ方」を学びたい人にとって、図書館という存在の価値を改めて教えてくれる本と言えるでしょう。