ブログや本を書いていると、必ずぶつかるのが「著作権」の問題です。
どこまで引用していいのか?
コピペは全部ダメなのか?
そもそも、なぜ著作権はあるのか?
などは、すぐに頭に浮かぶ疑問です。
この記事では、著作権の基本を次の4点から整理します。
- 著作権はなぜ必要なのか
- 著作物とは何か
-
何をすると著作権侵害になるのか
- コピペしても許される例外
1.著作権はなぜ必要なのか?
著作権は、ひとことで言えば、「創作を守り、次の創作を生み出すための仕組み」
です。
文章、写真、音楽、動画などは、時間と労力をかけて生み出されたものです。もし誰でも自由に無断コピーできるなら、創作者は報われません。結果として、創作活動そのものが衰えてしまいます。
そこで著作権は、
- 無断コピーを防ぐ
- 作者が利用をコントロールできるようにする
- 正当な対価を得られるようにする
という役割を果たしています。
つまり、著作権は「禁止のための法律」ではなく、創作の良い循環を守る制度なのです。
2.著作物とはなにか?
著作権法では、著作物を「思想または感情を創作的に表現したもの」と定義しています。
少しやさしく言い換えると、「その人なりの考えや感じ方が、工夫して表現されたもの」です。
著作物になる例
- 本やブログの文章
- 解説記事
- 写真・イラスト
- オリジナルの図表
- 音楽・動画
著作物にならないもの
- 単なる事実(例:富士山の高さは3776m)
- データそのもの
- アイデアだけ(表現されていないもの)
ポイントは、アイデアは守られないが、「表現」は守られる、ということです。
3.何をすると著作権侵害になるのか?
著作権侵害とは、他人の著作物を、ルールを守らずに使うこと、です。
典型例は次のとおりです。
① 無断転載
- 本の文章をそのままブログに貼る
- 他人の記事を丸ごとコピーする
② 出典なし引用
- 引用部分が不明確
- 自分の文章がほとんどない
- 出典を書いていない
これでは「引用」ではなく、単なる転載になります。
③ 少し変えただけの利用
語尾や言い回しを少し変えただけでも、元の表現に依拠していれば侵害になる可能性があります。
4.コピペしても許される例外
「コピペは全部ダメ」ではありません。著作権法には例外が定められています。
代表的なのが「引用」です。
引用が認められる条件
- 公表された著作物である
- 自分の文章が主、引用が従(自分の文章の量が引用部分より明らかに多い)
- 必要最小限の分量
- 引用部分が明確
- 出典を明示している
この条件を満たせば、許可なく引用できます。
ほかの例外として、
- 私的利用(家庭内でのコピーなど)
- 学校教育での一定の利用
- 著作権保護期間が終了した作品(パブリックドメイン)
があります。
つまり、ルールを守れば、利用は可能なのです。
まとめ:著作権は「怖いもの」ではない
著作権は、創作を縛るためのものではありません。表現を守り、創作者を守り、同時に引用などの利用も認める、バランスの制度です。
大切なのは、「写した」のか、「自分で書いた」のか、を常に自問すること。そして、引用するならルールを守ること。
これさえ押さえておけば、ブログや本を書くことを過度に恐れる必要はありません。
学術論文については、他人のアイディアを尊重しなければなりませんが、これについては、いつか詳しく述べたいと思います。
最後に、自分の文章が引用だらけになるのが嫌な人へのアドバイスです。
何かについて、ブログなどに記事を書きたいとき、1冊か2冊しか本を読んで、文章を書くと、引用だらけになってしまいがちです。
これを防ぐには2つ方法があります。
- 何も読まずにとりあえず書いてみる
まず自分が知っていることだけを頼りに文章を書いてみましょう。
偶然の一致は、盗用になりません。
そのあとに、参考文献を読んで、記事の内容を充実させましょう。
2. 参考文献をたくさん読んで、共有されている情報を知る
関係する本を何冊か読んでみれば、共有されている情報がわかってきます。これを自分の言葉で説明すれば、引用しなければならない部分はぐっと減るはずです。